即日融資は、申し込み当日にお金を借りられるサービスで、予期せぬ出費や緊急の資金ニーズに応じるために提供されています。
金融機関や消費者金融などがこのサービスを提供し、迅速な審査プロセスを通じて、審査を通過した申込者には数時間以内に融資が行われることも珍しくありません。
インターネットの普及により、オンラインでの申し込みが主流となり、来店不要で手続きが完了するケースが増えています。
ただし、ネット上には様々な金融業者がいるので、闇金などは絶対に利用してはいけません。
参考:ヤミ金(悪質業者)の実例検索 【便利な情報】
この記事では、即日融資の全体像を掘り下げ、メリットとデメリット、対象者、申し込み方法、さらには受けるための条件や利用方法、そして受ける際の注意点まで、詳しく解説していきます。
即日融資のメリットとデメリット
急な入り用ですぐにお金を借りる必要が生じた時、即日融資サービスを利用することでその場を凌ぐことができます。
しかし、短時間でお金を借りる事にはデメリットが伴います。即日融資を行う前に、メリットとデメリットの両方を把握しておきましょう。
即日でお金を借りる3つのメリット
- 迅速性
緊急の資金ニーズに対応できる最大のメリットです。申し込みから数時間以内に融資が受けられるため、急な出費にも柔軟に対応可能です。 - 手続きの簡便さ
オンラインで申し込みから融資までの手続きが完結します。来店不要で、自宅や外出先からでも手続きが可能です。 - 幅広い選択肢
消費者金融、クレジットカードキャッシングなど、多彩な金融商品が即日融資に対応しています。
申し込みから融資までのスピード化が加速し、「最短3分」で融資可能としている大手消費者金融が出てきています。
大手各社が最短20~30分で競争していた時期からさらに迅速性が増したため、消費者がお金を借りやすい状況になりました。
また、すべての手続きをWEB上で完結できるため、家族に知られることなく融資を受けることができます。
利便性の面でもプライバシー保護の面でもサービスが向上している事は、大きなメリットといえます。
参考:人々の暮らしや事業活動を支える多様な貸金業者
最短当日でお金を借りるデメリット
- 高金利
即日融資の便利さの代わりに、通常のローン商品に比べて高金利であることが多いです。このため、借入れ総額が大きくなると、返済負担も増大します。 - 借り過ぎのリスク
手軽に借りられるため、計画的でない借入れが発生しやすく、返済に苦しむことになるリスクがあります。
現在銀行カードローンは即日融資に対応していないため、今日中にお金を借りたい時の選択肢が消費者金融系の金融商品に絞られてきます。
無利息サービスを活用することで初回利用時の利息負担を抑えることができますが、返済は長期に及ぶケースが多いため返済負担がどうしても大きくなります。
借入時には「どうにかしてお金を借りる」ことに集中しているため、返済計画まで考慮に入れて申し込みをするのは困難です。
結果的に、返済がスタートして初めて利息負担の重さに気づくことになります。
借入時に返済シミュレーションを利用して返済期間および返済額を把握することで、後悔するような利用を避けられます。
即日融資の利用方法
即日融資するならどこがいいか検討しているなら、以下のような金融商品を通じて利用できます。
銀行のカードローンで借りる
- 三井住友銀行カードローン
安定した金利と信頼性が特徴。オンライン申し込みに対応しており、条件を満たせば即日融資も可能です。 - イオン銀行カードローン
ショッピング利用と連携した便利なサービスを提供。比較的低金利での融資が魅力です。
銀行カードローンは、三井住友銀行カードローンやイオン銀行カードローンなど大手金融機関が提供する融資サービスです。安定した金利設定と金融機関としての信頼性から、多くの利用者に選ばれています。
三井住友銀行カードローンは、Webサイトからの申込手続きが可能で、審査基準を満たすことで当日中に融資を受けられます。
一方、イオン銀行カードローンは買い物などの決済機能と融資機能を組み合わせたサービスを展開しており、市場水準と比べて金利が抑えめな点が魅力となっています。
平日の審査申込であれば最短で当日中に結果が分かりますが、土曜日・日曜日・祝日に申し込んだ場合は、次の営業日まで審査開始を待つ必要があります。
そのため、資金ニーズが緊急な場合や、審査に通過できない可能性がある場合は、別の融資手段を検討した方が賢明かもしれません。
計画的な資金調達を考えている方や、低金利での借入を希望される方にとって、銀行カードローンは有効な選択肢となります。
参考サイト:日本貸金業協会月次統計資料
消費者金融のカードローンで借りる
- プロミス
迅速な審査と即日融資に強みを持ち、初めての利用者向けに特典を提供しています。 - アコム
幅広いニーズに対応する金融サービスを展開。WEB完結申込みで、スムーズな融資プロセスが特徴です。 - アイフル
信頼性の高い消費者金融大手として知られており、30日間無利息サービスを実施しています。来店不要でスマートフォンから申込みができ、最短1時間での融資が可能です。新規の申込者に向けた金利優遇制度も充実しています。 - SMBCモビット
三井住友フィナンシャルグループの消費者金融部門として、銀行系ならではの安定感を備えています。年収や利用実績に応じた金利引き下げ制度があり、最短で年率4.5%からの低金利での融資を受けられます。初めての方でも契約まで来店不要で、24時間いつでも申込みが可能です。 - レイク
は新生銀行グループの消費者金融として、30日間無利息の「はじめての0」サービスを展開しています。最短でわずか10秒で審査結果が分かり、申込みから融資までスマートフォンで完結できます。独自の自動審査システムにより、多くの利用者に柔軟な審査基準で対応しています。
消費者金融カードローンの代表格であるプロミスは、審査から融資までのスピードが速く、新規利用者に対して優遇金利などの特典を設定しています。
一方アコムは様々な資金需要に応えられるサービス内容を備え、インターネット上で完結する申込システムを導入しています。
参考サイト:消費者金融一覧
消費者金融カードローンは休日でも融資を受けられる点が特長です。20歳以上の申込者が50万円までの範囲内で融資を希望する場合、運転免許証などの本人確認書類があれば審査申込みが可能です。
大手消費者金融各社はスマートフォン向けアプリケーションを提供しており、カードがなくても当日中に借入できます。
融資残高や次回返済予定日などの管理機能も備わっており、利用者は手軽に必要な情報を確認できます。
このような便利な機能と使いやすさから、多くの利用実績を重ねています。
クレジットカードのキャッシングで借りる
- ACマスターカード
クレジットカードとしての利便性に加え、キャッシング機能も充実しています。既存のカード利用者は、追加の申込み手続きなしで即日キャッシングが可能です。
クレジットカードキャッシングとは、クレジットカードを使って現金を借りることができるサービスです。
通常のクレジットカードでの買い物とは異なり、利用と同時に現金を手に入れることができる融資サービスとなります。
利用方法は主にATMでの現金の引き出しが一般的です。コンビニエンスストアのATMも利用でき、さらにインターネットで申し込んで口座に振り込んでもらうことも可能です。
また、海外でも現地通貨を引き出すことができるため、急な出費が必要な際に便利です。
金利については、実質年率が通常12%から18%程度となっています。
ただし、ATMを利用する際は別途手数料が必要となり、海外でキャッシングを行う場合は為替手数料も加算されます。これらの手数料は利用時に確認することが重要です。
返済方法は、一括返済やリボ払い(毎月定額返済)、ボーナス一括払いなど、複数の選択肢から選ぶことができます。特にリボ払いは毎月の返済額が一定なため、計画的な返済が可能です。
クレジットカードキャッシングの大きな特徴は、カード発行時に既に審査が済んでいるため、急な資金需要に即座に対応できることです。また、24時間利用可能で、海外でも使えるという利便性の高さも魅力です。
ただし、注意点として、金利が消費者金融より高めに設定されていることが多く、計画的な利用と返済が重要となります。また、利用限度額を超えての借入はできないため、事前に限度額を確認しておくことをお勧めします。緊急時の資金調達手段として有効ですが、安易な利用は避け、返済計画をしっかり立てた上で利用することが賢明です。
即日融資の対象者
即日融資の対象者は、以下のような条件を満たす人たちです。
- 年齢制限のクリア:ほとんどの金融機関が20歳以上の成人を対象としていますが、一部商品では18歳から利用可能な場合もあります。
- 安定した収入源の証明:定期的な収入があることを証明できる必要があります。雇用形態は問われず、主婦でもアルバイトやパートタイムの職を持っていれば申込みが可能な場合が多いです。
- 信用情報のクリア:過去の借入れやクレジットカードの利用履歴に問題がないことが重要です。信用情報機関に登録されている情報が審査の対象となります。現在返済中のローンを延滞している時や債務整理中は新規借入ができません。
成人年齢に達しており、なおかつ本人に安定した収入がある方が対象です。どの金融機関で申し込みをしたとしても必ず審査が行われるため、無職でお金を借りることはできません。
「審査なしで即日融資OK」や「ブラックOK」と謳うカードローンは闇金が絡んでいるため、絶対に利用しないように注意してください。
学生が即日でお金を借りる方法としては、学生ローンが挙げられます。一般のカードローンの多くは満20歳以上を対象にしていますが、学生ローンは高卒以上であれば18歳・19歳でも少額融資が可能です。
即日融資の申し込み方法
即日融資の申し込みプロセスは主にオンラインで行われ、次のステップで進められます。
- オンライン申込み:金融機関のウェブサイトやアプリから申し込みます。必要情報を入力し、身分証明書や収入証明などの書類をアップロードします。
- 審査プロセス:提出された情報と書類を基に、金融機関が審査を行います。審査時間は数十分から数時間程度です。
- 融資実行:審査に通過すると、指定の銀行口座に融資額が振り込まれます。このプロセスを通じて、申込み当日に融資を受けることができます。
即日融資を受けるための条件
即日融資をスムーズに受けるためには、次の条件を満たすことが重要です。
- 適切な書類の提出:身分証明書や収入証明書など、要求される書類を正確に、そして迅速に提出すること。
- 申込み時間の確認:即日融資を希望する場合、金融機関が定める申込みの締切時間内に手続きを完了させることが必要です。締切時間は機関によって異なります。
所定の書類を提出することで「在籍確認の電話なし」で審査をクリアできる消費者金融がありますが、書類をすぐに用意できない場合は審査が止まってしまいます。
勤務先への電話による在籍確認を行えば審査がスムーズに進むという事を念頭に置いておきましょう。
オンラインで手続きを行うため、申込自体は基本的に24時間いつでも行うことができます。しかし指定した振込先が即時振込に対応していない銀行の場合、審査を通過したとしても振込実施が翌日に繰り越されることがあります。
即日融資を成功させるためには、平日の早い時間帯に申し込みを済ませることが大切です。
即日融資を受ける際の3つの注意点
即日融資を利用する際には、次の点に注意してください。
金利や手数料の確認
- 提供される金利や手数料を事前に確認し、他の金融機関の条件と比較検討することが重要です。
返済計画の立て方
- 借入れを行う前に、返済計画を立てること。返済能力を超えない範囲での借入れを心がけましょう。
返済期日の守り方
- 返済期日の遵守は信用情報に影響します。計画的な返済を心がけ、遅延が発生しないように注意してください。
即日融資は、緊急時の資金調達には非常に便利な選択肢ですが、利用条件や返済計画をしっかりと理解し、計画的に利用することが大切です。
即日融資が安全か確認するには?
CMで見るような大手消費者金融は安全ですが、オンライン上または街中の広告で見つけた業者からの借入を検討している場合、安全性をどのように確認すれば良いのでしょうか?
貸金業を営む際には、財務局長か都道府県知事のいずれかに登録申請を行う事が義務付けられています。正規の消費者金融は登録番号を持っており、法律に基づいて融資を行っているため安全に利用できます。しかし中には登録をしないで違法に営業を行う業者が存在しています。
安心して即日キャッシングできる業者なのかをチェックするために、まずは利用を検討している業者の登録番号を確認しましょう。金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」に登録番号を入力し、該当する貸金業者がヒットすれば登録済ということになります。
金融庁:登録貸金業者情報検索サービス (fsa.go.jp)
登録が確認できない業者は安全性が疑わしいため、利用を避けるのが賢明です。
他社借入ありでも即日融資できる?
貸金業者で新規申し込みをする場合、他社借入がある状態でも即日融資ができるかどうかは「総量規制」という法律が関係してきます。
”過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。”
個人が融資を受けることができる金額の上限は、その人の年収によって異なります。現在借入中の金額とこれから借りる予定の金額の合計額が年収の3分の1以内であれば、他社借入ありでも即日融資を受けられます。逆に、これからお金を借りることで借入総額が総量規制オーバーになるなら即日融資は受けられません。
借入中のローンを毎月遅れずに返済しているかどうかが、信用情報に記録されています。他社借入の有無や返済状況は審査の際にすべて見られるので、申込書に嘘の申告をしないように注意してください。